テキサスホールデムポーカーのセオリーまとめ!5つの定石・基本戦術

テキサスホールデムポーカーのセオリーまとめ!5つの定石・基本戦略

テキサスホールデムポーカーには、場面によって最も有効な行動と言われる「セオリー(定石)」がいくつかあります。利益を上げ続けるためには、こうした戦術を覚えるのが不可欠です。

ベラ子

今回は、勝率を上げ、利益を伸ばすための基本戦略をご紹介します。ぜひ、実践の参考にしてください。

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セオリー①バリューベット

テキサスホールデムポーカーのセオリー

テキサスホールデムポーカーにおいて基本となるセオリーは、バリューベットです。ここで言うバリューベットとは、利益を最大化する賭け方のことです。

勝てる場面ではポットを大きくし、それ以外ではフォールドすることで、利益は最大化されます。具体的なケースで考えてみましょう。

プリフロップでナッツのケース

テキサスホールデムポーカーで自分がナッツ(最高の手札)の場合、考えるのはベットサイズです。出来るだけポットを大きくするには、他のプレイヤーにフォールドされないぎりぎりのサイズでベットする必要があります。

例えばプリフロップの段階で大きなレイズをしてしまうと、ハンドに自信があるプレイヤー以外はフォールドしてしまいます。そのため、始めは2.5BBや3BBなどの無難にレイズするのが定石です。

段階的にポットサイズを大きくして、より多くのプレイヤーの興味を引きましょう。

ヘッズアップで、ナッツではないケース

こういったシーンの場合、意識するポイントは他のプレイヤーのスタイルです。ルースプレイヤーの場合は、強いレイズやオールインでフォールドさせる戦術が取れます。

逆にタイトなプレイヤーの場合は、既にハンドが形になっている可能性が高いです。このようなケースでは、自信とポットサイズを比例させましょう。たとえAJsなどの強いハンドだったとしても、状況によってはフォールドを選択した方が良いこともあります。

このようにテーブルを観察し、周囲のプレイヤーを意識したバリューベットを行うことで、利益を大きく出来ます。バリューベットは以降の戦術の基本となるセオリーでもあるので、この機会に覚えてしまうのがオススメです!


参考動画:ヘッズアップ戦略10のコツ

セオリー②プリフロップを見極める

テキサスホールデムポーカーは麻雀などと同様、不完全情報ゲームとされています。とはいえ、ゲームの中でプレイヤーは多くの情報を手にしています。数ゲームもすれば、上手いプレイヤーはどのプレイヤーがビギナーか理解し始めます。

プリフロップはコミュニティカードがない序盤ですが、その後の展開を決めるフェーズです。この項目ではプリフロップでのセオリーを2つ紹介します。

カードが配られたら、ベットラウンドが開始する。このラウンドは「プリフロップ」と呼ばれる。

引用元:Wikipedia | テキサス・ホールデム

プレイするハンドを絞る

テキサスホールデムポーカーには様々なプレイスタイルがありますが、初心者の場合、ルースにプレイすると多くの情報を他のプレイヤーに与えてしまいがちです。

こうした理由から、プレイするスターティングハンドを限定する戦術が有効です。他のプレイヤーへ与える情報量を減らすことで、自分が初心者かどうか、判断がつかない状態にするのです。

具体的には、ポジションによって参加するハンドの基準を変え、他のプレイヤーにハンドレンジを悟られ難くします。テキサスホールデムポーカーでは相手の予想を裏切ることが利益になるため、多くのプレイヤーは周囲のプレイヤーのハンドレンジを予想しています。

全てのポジションでタイトにプレイしていると、いざ良いハンドで参加した際に、レイズに乗らず利益が出なくなる場合が多々あります。

とはいえ、最初からポジションによって判断を変えるのは難しいですよね。そのため判断に迷った場合は、ヘッズアップで勝率が50%以上になるスターティングハンドを、1つの指標にすることが定石です。

例:AA,AK,J8,Q10o,J9,Q6s…

フォールドを恐れない

テキサスホールデムポーカーは、ポジションにもよりますが、プリフロップの時点でゲームに参加する確率は平均20%とされています。それ以下になると利益を機会損失し、以上になるとバンクロールを減らす可能性が高まるためです。

参加確率20%を基準にするのがおすすめ

つまり多くの場合、プリフロップの時点でゲームを降りることになります。ルースやタイトなどのプレイスタイルや、ポジション、テーブルのリーディングなど、考慮するポイントはありますが、慣れるまでは参加率20%を基準にプレイしてみましょう

セオリー③ポジションによって賭け方を変える

利益を伸ばす上で、ポジションは非常に重要な要素です。相手のアクションを判断材料に自分のアクションを決めるテキサスホールデムでは、プレイする順番が遅いほど、他のプレイヤーの観察ができるため有利です。

そのためプレイヤーは、ポジションによって戦略を変えるのがセオリーです

ポジションは、1ゲームごとに時計回りに移動していきます。つまり、ずっとゲームを続けていると、全てのプレイヤーが全てのポジションを経験することになります。

引用元:全日本ポーカー選手権 | テキサスホールデムのルール

関連⇒テキサスホールデムポーカーのポジションの重要性と優位性

ここからは、具体的な基本戦略を紹介します。

ブラインドポジション、アーリーポジションは強い手札で攻める

テキサスホールデムポーカーにおいて、早い段階で判断が求められるブラインドポジションやアーリーポジションは、強いハンドでプレイすることが重要です。

特にスモールブラインド(SB)アンダーザガン(UTG)は不利なポジションです。

上位10%のハンドでプレイすることを心がけ、バンクロールを減らさないことを意識しましょう。

関連⇒テキサスホールデムポーカーの手役一覧!役の強さ(ハンドランク)順に紹介

ミドルポジションは無難に攻める

テキサスホールデムポーカーにておいて、中盤にアクションするミドルポジションは、戦況によって有利不利が左右されます。

アーリーポジションよりは他プレイヤーを観察できますが、レイトポジションほどは観察できません。またアーリーポジションが強気にプレイした場合など、判断に困る場面もあります。

ルースプレイは抑え、Aなどのハイカードを含むハンドや、上位のスーテッドコネクターなど、無難なハンドでプレイすることが定石です。

レイトポジションは強気に攻める

テキサスホールデムポーカーにておいて、レイトポジションは、最も幅広い戦略が取れる有利なポジションです。ハイジャック、カットオフ、ボタンは他プレイヤーのプレイを長く観察できるため、スターティングハンドが弱くても対策が取れます。

他のプレイヤーのアクションに合わせてブラフ(ハッタリ)を打てば、強いハンドのプレイヤーや、アウツが多いプレイヤーもフォールドさせることが可能。このように、レイトポジションはブラフが打ちやすいこともメリットです。

レイトポジションは、その優位性から最も勝率が高くなるポジションです。レイトポジションが回ってきたら強いハンドに拘らず、積極的に参加してポットを手にするのが定石といえます。

関連⇒テキサスホールデムポーカーのポジションの基礎知識

セオリー④ブラフでバリューを狙う

テキサスホールデムポーカーの醍醐味とも言えるブラフは、適切に使うことでバンクロールを飛躍的に増やせます。またブラフを使いこなせることが、初心者脱出の目安にもなります。

以下でブラフのセオリーを説明します。

セミブラフは利益を産む

セミブラフ(強いハンドになる可能性がある場合のブラフ。ピュアブラフとはアウツの有無や数が違う)はポットサイズを大きくし、強いハンドのプレイヤーを落とすことも出来るため、オススメな戦術です。

ピュアブラフの落とし穴

テキサスホールデムポーカーにおいて、ブラフは大きな利益を生む戦術の1つですが、使い方を誤るとバンクロールを激減させる要因にもなります。

特に、ピュアブラフ(役が出来る可能性が低く、相手に負けていると分かる状況でのブラフ)は扱いが難しく、プロでも判断を誤ることがあります。

そのため、よほどテーブルの特徴を理解していない限り、ピュアブラフは控えるか、慎重にプレイすることをオススメします。

セオリー⑤守りの戦術!フォールドについて

テキサスホールデムポーカーのフォールドはハンドに自信がない時に選択するため、後ろ向きに考えられがちです。しかし、実際のテーブルでは、プレイと同じかそれ以上に選ばれています。

弱いハンドから強い役が成立するのは楽しいですが、いつも勝負手が来る訳ではありません。

フォールドには勝利数を増やす以上に大きな魅力があります。上級者は例外なく、フォールドを巧く利用することで良い成績を挙げています。

ここではフォールドのセオリーを2つ紹介します。

バンクロールは適切なフォールドで守られる

テキサスホールデムポーカーでは、勝利回数に目が行きがちですが、長い目で見るとバンクロールを増やすことより、バンクロールを減らさないことが大切です。具体的なケースで考えてみましょう。

1回のプレイにバンクロールの5%を賭けるケース

たとえば、自分のバンクロールが20000だったとします。その場合5%のリスクを取ると、賭け金は1000になります。この状態で負けた場合、バンクロールは19000に減少します。

また、次のゲームでも同額の1000を賭ける場合、バンクロールに対して取るリスクは5%から約5.26%に増加します。

一方でバンクロールの5%を維持する場合、1回に取れるリスクは950までとなります。たとえスモールブラインドやビッグブラインドで強制的なベットを支払った場合でも、ハンドに自信がなければフォールドした方が良い理由はここにあります。

つまり適切なフォールドを行うことで、テキサスホールデムで効率的に稼げるようになるのです。

プリフロップはブラインドポジションではない限りコストゼロで降りられるため、序盤に「そのハンドでリバーまで戦えるか?」を考えるだけでリスクヘッジできます。

関連⇒オンラインカジノのポーカーは稼げる? 稼ぐコツと攻略法を解説

リンプを多用しないことで成績は上がる

バンクロールが増えたり、負けが込んでくると、34oなどの弱いハンドでもリンプインしたくなる衝動に駆られます。しかし、ここでフォールドをすることが利益に繋がります。

確かに、フロップでストレートや2ペアなどが出来る可能性はあります。しかし、多くの場合はバンクロールを目減りさせる要因になります。例えば、フロップの段階でツーペアが出来る確率は4%、スリーカードは2%、ストレートに至っては約0.4%しか成立しません。

ルースプレイも戦術の1つではありますが、ブラフを考慮した立ち回りは上級者でも難しいとされています。バンクロールを守るためにも、慣れてくるまでは根拠のないリンプインをしないのが定石です。

関連⇒テキサスホールデムポーカーの確率一覧表

テキサスホールデムポーカーのセオリーまとめ

テキサスホールデムポーカーは、ギャンブルでありながらメンタルスポーツな側面がある珍しい競技です。この記事では、テキサスホールデムポーカーの基本的な戦術・定石を5つ紹介しました。

1つ1つのプレイを見極め、有利な選択を積み重ねることで、結果はついてきます。ルースやタイトなど、プレイスタイルにしても、利益に繋がる選択肢は様々です。最終的に利益が伸ばせれば、それがご自身のセオリーになります。

ぜひ本記事や本サイトを参考に、セオリー作りの参考にみてください。

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