テキサスホールデムポーカーは、あらゆる確率を把握して数学的にプレイすることで、勝率を何倍にも上げられます。ここでは、ドロー・ポケットペア・フロップ・コミュニティー関係の確率をまとめています。
ベラ子
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テキサスホールデムポーカーで役が完成する確率
まずはテキサスホールデムにおいて役が完成する確率をご紹介します。
コミュニティカードの最初の3枚(フロップ)で完成する確率と、コミュニティカードの5枚目(リバー)までに完成する確率が以下の表です。
ハンド | フロップで完成する確率 | リバーまでに完成する確率 |
ハイカード | 50.11% | 17.41% |
ワンペア | 32.43% | 48.74% |
ツーペア | 4.75% | 23.50% |
スリーカード | 2.11% | 4.83% |
ストレート | 0.39% | 4.62% |
フラッシュ | 0.19% | 3.25% |
フルハウス | 0.14% | 2.60% |
フォーカード | 0.024% | 0.16% |
ストレートフラッシュ | 0.0013% | 0.027% |
ロイヤルストレートフラッシュ | 0.00015% | 0.0032% |
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全てのハンドで参加して、全てのハンドでリバーまでオープンした場合の確率です。実際はハンドを選んで参加するので、体感の確率としてはもっと高くなるでしょう。
フロップでのハイカードの確率は50%です。つまり2回に1回は相手のハンドに役は出来ていません。ポジションが有利な場合や、プリフロップにレイズで参加している場合は、積極的にベットしていきましょう。
ツーペアは、フロップでは約5%と非常に強力なのがわかります。しかし、リバーまで行くと約25%とそれほど強くはなくなってしまいます。フロップでの強さが維持されるわけではないので、注意が必要です。
ストレートやフラッシュは、ホールカードの時点で狙って参加することがほとんどなので、実際の確率はもっと高くなるでしょう。同じ絵柄(スーツ)や連続した数字はバランスを見つつ、積極的に参加していきたいハンドですね。
ロイヤルストレートフラッシュの確率の低さよ…
ロイヤルストレートフラッシュが完成するコミュニティカードはあまりにも目立つので、強く打つと相手が降りてしまいます。リバーまで行かないことも多く、体感での確率はもっと低いです。
テキサスホールデムポーカーで特定のハンドが配られる確率
テキサスホールデムポーカーにおいて、最初に配られる2枚のホールカードの確率をまとめてみました。
ハンド | 確率 |
AA | 0.453% |
任意のポケットペア(22~AA) | 5.88% |
AK(同じスーツ) | 0.302% |
AK(異なるスーツ) | 1.21% |
連続した数字で同じスーツ | 3.92% |
連続した数字で異なるスーツ | 15.7% |
同じスーツ | 23.53% |
AAと22は確率的には同じです。配られた2枚の2を見て「同じ確率ならA来てくれよ…」となるのは、ポーカープレイヤーあるあるでしょう。
こう見てみると、やはり同じスーツが配られる可能性が比較的高いです。つまりフラッシュは狙っていきやすいということです。しかしやみくもに参加していくと、フロップを見るだけでチップが溶けていくことも多いので、注意が必要です。
AAが配られる確率よりも、同じスーツのAKが配られる確率の方が低いのが意外ですね。それなら断然AAの組み合わせが来てほしいですよね!
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テキサスホールデムポーカーのポケットペアにまつわる確率
とにかく興奮するホールカードといえばAAです。しかし、AAでもリバーまでいくと、そこまで強いわけではありません。勘違いしがちですが、AAはただのワンペアに過ぎません。
ポケットペアがスリーカード(セット)に化けると、非常に強力です。セットは相手から予測されづらいので、大きく勝てるチャンスがあります。またフルハウスが成立するチャンスもあり、フラッシュ等とぶつかると大きな金額が動くこともよくあります。
ポケットペアがスリーカードになる確率
ポケットペアがフロップでセット以上になる確率 | 11.80% |
ポケットペアがリバーまでにセット以上になる確率 | 19.18% |
ポケットペアがフルハウスになる確率 | 1% |
ポケットペアがフロップでセットになるのは、約10回に1回です。リバーまで行けば5回に1回になりますが、リバーまで見るのにもチップが必要なので、むやみやたらとセットを目指すのは良くないでしょう。
ポケットペアでフルハウスを作るのは、非常に難しいです。しかし、それだけフルハウスは強力です。相手がコミュニティカードのペアでスリーカードが成立していた場合等、かなり大きく儲けられます。
強力なポケットペアが不利になってしまう確率(オーバーカード出現率)
自分がKKを持っている時に限って、Aがコミュニティカードに落ちるんですよね。
自分がTT以上の強力なポケットペアを持っていた時に、コミュニティカードにポケットペアの数字よりも大きいカード(オーバーカード)が出現してしまう確率を、下記の表にまとめました。
ハンド | フロップに出る確率 | ターンまでに出る確率 | リバーまでに出る確率 |
KK | 22.55% | 29.14% | 35.30% |
41.43% | 51.40% | 59.85% | |
JJ | 56.96% | 67.95% | 76.31% |
TT | 69.47% | 79.86% | 86.87% |
KKはやはり強いですね。しかし、QQから既にオーバーカードが出る確率はかなり高いな、という印象です。
たとえばAKとQQで戦う場合、相手のホールカードにAとKが一枚ずつあるので、上記のオーバーカードが出る確率よりも若干低くなります。すると若干QQが有利ですが、ほぼ50%50%の戦いです。
TTともなると、ほとんどの場合、フロップでオーバーカードが落ちてしまうことを覚悟した方が良いでしょう。
強気で降ろしにいくのか、それともすんなり諦めるのか、TTやJJの扱いがテキサスホールデムポーカーにおいては非常に難しいです。ポーカープロでもミスをしてしまう場合が多くあります。
ホールカードの時点(プリフロップ)の強さが、リバーまでに目まぐるしく変化していくのも、テキサスホールデムポーカーの面白いところですよね。
自分よりも相手が大きいポケットペアを持っている確率
プリフロップオールインでKKをオープンした時に、相手がAAをオープンしたときの絶望ったらないですよね。自分がポケットペアを持っていて、相手がそれ以上のポケットペアを持っている確率を計算してみました。
ハンド | より大きいポケットペアに出会う確率 | |
6人テーブル | 9人テーブル | |
KK | 2.93% | 4.39% |
5.79% | 8.59% | |
JJ | 8.56% | 12.59% |
1010 | 11.24% | 16.37% |
99 | 13.84% | 19.9% |
88 | 16.34% | 23.18% |
77 | 18.74% | 26.19% |
66 | 21.04% | 28.9% |
55 | 23.24% | 31.29% |
44 | 25.32% | 33.34% |
33 | 27.29% | 35.03% |
22 | 29.14% | 36.33% |
当たり前ですが、数字が小さいほど、上のポケットペアを持たれている確率は上がります。しかし、これはあくまでも確率の話です。少ない確率を気にしていたら勝負が出来なくなるので、時には思い切ったアクションも必要です。
ただ、下のポケットペアで参加して、相手に上のポケットペアを持たれている状況は、あまりにも絶望的です。場合によっては、小さい数字のポケットペアの際は、おとなしく降りることも必要でしょう。
テキサスホールデムポーカーにおいてフロップで有利なハンドになる確率
AKがホールカードに入って、喜び勇んでレイズするとだいたいフロップで滑りますよね。フロップが開いた時点で、既に役が完成する。または、有利なドローが完成する確率を計算してみました。
ハンド | フロップで完成する役 | 確率 |
ポケットペア | スリーカード | 12.7% |
ポケットペア | フルハウス | 0.73% |
ポケットペア | フォーカード | 0.24% |
2枚のペアではないカード | ワンペア | 32.4% |
2枚のペアではないカード | ツーペア | 2% |
スーツが同じカード | フラッシュ | 0.842% |
スーツが同じカード | フラッシュドロー | 10.9% |
スーツが同じカード | バックドアフラッシュドロー | 19.1% |
連続した数字 | ストレート | 1.31% |
連続した数字 | オープンエンドストレートドロー | 9.6% |
連続した数字 | ガットショットストレートドロー | 16.82% |
バックドアフラッシュドローとは、フラッシュ完成まで2枚必要なドローです。
オープンエンドストレートドローとは、例えば10、J、Q、Kで9でもAでも両方でストレートが成立するドローです。待ちが広いので、確率が高い有利なドローになります。麻雀でいう両面待ちですね。
ガットショットストレートドローとは、例えば10、J、Q、AでKのみでストレートが成立するドローです。待ちが狭いので、あまり好まれません。麻雀でいうカンチャン待ちですね。
フロップでワンペアが出来る可能性は約30%とかなり低めです。つまり、ほとんどはハイカード止まりということです。フロップでのベットがいかに重要かよくわかります。
またスーツが同じホールカードを揃えた状態で参加しても、コミュニティカードでフラッシュドローになる確率は10%程度となりました。こうした確率を見て、スーツの同じホールカードでの参加率を決めていくのが上達への近道です。
フロップで有利になったドローをリバーまでに引ける確率
フロップで完成した役、またはドローが、ターンとリバーで大きな役になる確率です。
フロップで完成した役やドロー | リバーまでに完成する役 | 確率 |
ワンペア | スリーカード | 8.4% |
ワンペア | フォーカード | 0.09% |
ツーペア | フルハウス | 17% |
スリーカード | フォーカード | 4.3% |
フラッシュドロー | フラッシュ | 35% |
バックドアフラッシュドロー | フラッシュ | 4.2% |
オープンエンドストレートドロー | ストレート | 32% |
ガットショットストレートドロー | ストレート | 17% |
面白いのが、ストレートよりもフラッシュの方が強く、全体ではフラッシュの方が成立しにくいのですが、ドローになるとフラッシュの方が完成しやすい点です。
つまりフラッシュのドローは強く、スーツの同じA,Xのホールカードは積極的に参加していっても良いでしょう。
またオープンエンドストレートドローとガットショットストレートドローには2倍近い差があります。ガットショットを追うのは非常にリスキーな選択肢です。
テキサスホールデムポーカーでのコミュニティカードの確率
ホールカードだけでなく、コミュニティカードにどんなカードが出るかの確率もまとめてみました。フロップのみの確率です。
コミュニティカード | 確率 |
ペア | 17.29% |
スリーカード | 0.24% |
3枚とも任意の同じスーツ | 5.2% |
3枚とも特定の同じスーツ | 1.3% |
2種類のスーツ | 55% |
3枚とも異なるスーツ | 40% |
3枚の連続した数字 | 3.5% |
2枚の連続した数字 | 40% |
連続した数字なし | 55.6% |
こうしてみると、自分に有利なフロップを引く確率の低さが伺えます。フラッシュやストレートは確かに強力ですが、引かなければハイカード止まりになる可能性が高いです。
大事なのはバランスです。自分の参加率を見極めて参加し過ぎず、しかし降り過ぎずのちょうどいいラインを見つけましょう。
コツとしては、基本的に数字がAに近いカードで参加するべきです。役はいくつかありますが、ほとんどはワンペアに終わります。つまりAのワンペアで十分強力ということです。
ドローが強いハンドに偏りすぎると、引けずに、ひたすらチップを減らしていく展開にもなりかねません。基本的に重要なのは、やはり数字の大きさです。
ドローの確率の簡単な計算方法|2%と4%の法則
色々と確率を書いてきましたが、覚えるのが難しいという方へ向けて、ドローの確率を簡単に計算できる方法があります。それが2%と4%の法則です。
引いたら役が完成するカードを「アウツ」と呼びます。10、J、Q、Kのオープンエンドストレートドローの場合、9とAが4枚ずつデッキにありますので、アウツが8枚ということになります。
アウツの枚数がわかったら以下の計算式で、ドローの確率を求められます。
・ターンとリバーで2回のチャンスがあればアウツの枚数×4%
・リバーしかチャンスがなければアウツの枚数×2%
上記の例をこれに当てはめると、8×4=32となります。つまりオープンエンドストレートドローをターンかリバーで引ける確率は約32%です。リバーのみだと4×4=16で16%となります。
この確率とポットに入っている金額を考慮してプレイしましょう。
まとめ|確率を知ってテキサスホールデムポーカーで勝ち残ろう
テキサスホールデムポーカーといえば、騙し合いや心理戦という印象を持つ人も多いです。しかし実際のポーカープロは、心理戦よりも数学的に正しいプレイをすることに重きを置いています。
数学的に正しいプレイをすることが、長期的に勝ち続けるために最も必要なことだからです。確率を知ることは、あなたがテキサスホールデムポーカーで勝ち越すことの、大きな手助けになってくれるでしょう。
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