一言にブラフといっても、様々な種類があります。ここでは、テキサスホールデムポーカーの代表的なブラフの種類を一覧にしてご紹介します。
ベラ子
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テキサスホールデムポーカーの代表的なブラフ3種類
テキサスホールデムポーカーにおいて、特定の状況でよく使われるブラフには名前がついています。多用されているということは、それだけ効果的なブラフということです。
特に使われるブラフは以下の3種類です。
初心者の方は、まずはこれをおさえておけばOKです。それぞれ種類ごとに詳しく解説しますね。
①コンティニュエーションベット(CB)
プリフロップで最後にレイズをしたプレイヤー(オリジナルレイザー)が、フロップで引き続きベットをする事をコンティニュエーションベットといいます。
コンティニュエーションベットは、かなり見る機会が多いブラフです。テキサスホールデムポーカーのベーシックストラテジーのなかでも、基本中の基本です。
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もちろん、コンティニュエーションベット全てがブラフということではありません。しかし、フロップでペア以上ができる可能性はせいぜい3割程度なので、ほとんどの場合にブラフとなります。
良いブラフとは、バリューベットの可能性も十分に考えられるブラフです。
コンティニュエーションベットはフロップでペア以上の役ができていればバリューにもなりえるので、ブラフを仕掛けるにはいいスポットです。
コンティニュエーションベットのメリット
ある程度タイトに打って低めの参加率を維持していれば、スターティングハンドを絞っていることがテーブルに伝わるでしょう。
そうした状況でコンティニュエーションベットを使えば、プリフロップでの強さをフロップでも主張することで、相手を降ろせます。
ほとんどの場合、相手もペア以上の役ができていないので、素直に降りてくれる可能性が非常に高いです。
コンティニュエーションベットのデメリット
コンティニュエーションベットは有名な戦略なので、相手が素直に降りてくれない可能性もあります。特にコンティニュエーションベットの頻度が高すぎる時は要注意です。
コンティニュエーションベットをどれくらいの頻度で打つのか、どんなフロップの時に打って、どんなフロップでは打つべきではないのかはプロのなかでも意見が分かれます。
基本的な戦略ですが、非常に奥が深く、難しい戦略でもあるのです。
コンティニュエーションベットへの対抗策
相手のコンティニュエーションベットには、無理に対抗する必要はありません。きちんと役ができているときにコールまたは、レイズを仕掛けていくプレイで十分でしょう。
100%に近い頻度でコンティニュエーションベットを打ってくるプレイヤーには、レイズでプレッシャーをかけていく必要があるかもしれません。
②ライトスリーベット
フロップにおいてマージナルハンドでスリーベットを仕掛けることを、ライトスリーベットといいます。テキサスホールデムポーカーにおいて非常に強力なブラフです。
相手の強いハンドをマージナルなハンドで無理やり降ろせます。しかもローリスクな割に、かなりハイリターンなアクションです。
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AハイフロップでのQQはマージナルハンドですからチェックでいいと思います
ターンは金額が安すぎるのでコールでもいいかと、ただ後ろに1人いるのでフォールドもそこまで悪いプレイではないと思いますよ— MrNagisan@kkpoker (@Mrnagisan) October 9, 2018
ライトスリーベットのメリット
アーリーポジションへプレッシャーをかけることで、相手のハンドレンジを絞り、相手のハンドを予測しやすくします。
もちろん中途半端な手で参加していた時は、降ろしてチップを得ることが可能です。仮にコールされても、ターン以降に主導権を握れます。主導権とはいつでもアグレッシブなアクションをする側にあります。
主導権を握ることでポッドコントロールも可能です。ポッドを可能な限り小さくして、リスクを少なくターンやリバーを見に行くこともできますし、ドローを引いたときにポッドを大きくしたりできます。
ライトスリーベットのデメリット
ライトスリーベット自体は非常にリスクが少なく、デメリットの少ない戦術です。しかしそれは標準的なプレイヤーを相手にした時の話です。
仮にAAやKKのプレミアムハンドでしか参加しない極端にタイトなプレイヤーに、ライトスリーベットをしても意味がありません。既にハンドレンジは絞られているし、降りる可能性はほぼゼロでしょう。
ライトスリーベットは、ハンドレンジが広いルースなプレイヤーに対して特に有効です。相手のプリフロップでの参加率をよく見てライトスリーベットをしていく必要があります。
ライトスリーベットへの対抗策
もしライトスリーベットの頻度が高すぎるプレイヤーに遭遇したときには、ライトフォーベットで対抗するのが効果的でしょう。
ライトスリーベットはリスクが少ないのがメリットです。そこにライトフォーベットを仕掛けることでリスクをかけていきましょう。
コールするのも手ですが、ターン以降相手に主導権を渡してしまいます。更にライトスリーベットにコールする時は自分にポジションが無いことがほとんどです。
ポジションが無い状態で大きなポッドをプレイすることになるので、コールはあまりおすすめしません。
③フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフ
フラッシュやストレートのドローでのセミブラフはテキサスホールデムポーカーで多用されます。このセミブラフも非常に強力です。
ドローが引けたなら順当にショウダウンでチップを獲得できます。もし引けなかった場合も、相手を降ろしてしまうことができます。
ブラフが失敗した時に逆転の目があるのは、ブラフとして非常に重要です。つまりフラッシュドローやストレートドローでのセミブラフは、ブラフとしてとても優秀だということです。
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフのメリット
フラッシュやストレートをそのまま追いかけても、よほど運が良くなくては勝つことができます。ドローをセミブラフにすることで勝てる可能性を引き上げられます。
もしも自分がポジションを持っていたら、ベットせずにリスクなしでターンを見に行くプレイもありえます。しかしポジションがないときには、セミブラフでプレッシャーをかけていくプレイが特に有効です。
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフのデメリット
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフも有名な戦略なので、ボードにフラッシュドローやストレートドローの気配がしたら警戒されてしまうでしょう。
またフラッシュドローやストレートドローでのセミブラフは引き際が重要です。リバーまで追いかけて、ドローが失敗すれば殆どの場合ハイカードです。その時になって目の前の大きなポッドに後悔しても時すでに遅しです。
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフの対抗策
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフを仕掛けられたときに、もしドローが引けなければ相手はハイカード止まりの可能性が高いです。
もし自分に役ができていなくても、Aのハイカードでも勝てるチャンスがあります。勇気を持ってのコールが必要な場面があるかもしれません。
またレイズして更にプレッシャーをかけ返していくのも有効です。テキサスホールデムポーカーはベットやレイズをする側がいつも強いゲームです。
フラッシュドローやストレートドローでのセミブラフにレイズを返されてしまうと、身動きが取れなくなってしまいます。セミブラフに対してのレイズは非常に有効な対抗手段になります。
テキサスホールデムポーカーのブラフは大別すると2種類!
テキサスホールデムポーカーにおいて使用されるブラフは様々ありますが、大きく分類するとすれば「セミブラフ」と「ピュアブラフ」の2種類に分類されます。
セミブラフ
フラッシュドローやストレートドローになった時に、まだ役が完成していないにもかかわらず、ベットやレイズしていくプレイをセミブラフと呼びます。
現状何も役がないが強い役を作れる可能性があるハンドでベットやレイズを行うことをセミブラフと言います。
フロップでフラッシュドローやオープンエンドストレートドローとなり、リバーまでに役が完成する確率は3割程度です。つまり相手のレイズにコールして、役が完成するのを待つプレイは確率的に悪いプレイです。
そこでセミブラフを仕掛けることで、ドローが引けなくても相手が降りればチップを得られます。もちろんドローを引くことができれば、ショウダウンで大きく勝つこともできます。
後述するピュアブラフよりも、このセミブラフの方がテキサスホールデムポーカーで使われることが多いです。
セミブラフのメリット
ブラフが成功したならチップを獲得できます。しかもブラフが失敗して相手にコールされてたときでも、役が完成すれば逆転できます。更にセミブラフを仕掛けていく事で、ポッドコントロールも可能です。
相手のベットにコールしてターンやリバーを見に行くプレイでは、相手に自由にリスクをかけられてしまいます。
こちらからベットしてポッドをコントロールすることで、できるだけポッドを大きくせずにターンやリバーを見にいくことも可能です。
セミブラフのデメリット
セミブラフのデメリットは、相手にバレやすい点です。セミブラフにはフラッシュドローやストレートドローが必要です。つまり、コミュニティカードからセミブラフを予測されやすくなります。
コミュニティカードで警戒されるカード
・8~Qの連続した数字
・2枚の同じスーツ
こういったコミュニティカードが出ると、相手はセミブラフを警戒します。
テーブルでのあなたのイメージにもよりますが、あなたがルースなプレイヤーとして見られていた場合、もしかしたらAのハイカードでコールしてくる可能性もあります。
もちろんそれを逆手にとって、セミブラフの可能性が濃いボードでしっかりバリューベットをコールさせたりもできます。これがテキサスホールデムポーカーの駆け引きですね。
ピュアブラフ
ピュアブラフは完全に負けているようなハンドで、ブラフを仕掛けにいくプレイを指します。テキサスホールデムポーカーを知らない人がブラフと聞いて思い浮かべるのは、ピュアブラフの方かと思います。
こちらはコールされてしまえばおしまいです。逆転の目もありませんので、諦める他ありません。しかし特にトーナメントではピュアブラフをしなければいけない場面もあります。
トーナメントではブラインドが上がっていきますし、アンティも増えていきます。ハンドが来ないのに勝負をしなければいけない場面もでてきます。そういうときはピュアブラフに頼らざるをえないでしょう。
ピュアブラフのメリット
ピュアブラフは自分の手札に関係なく相手を無理やり降ろすことができるので、決まれば非常に強力です。
ピュアブラフが効果的なのは、降りすぎるプレイヤーと同卓したときでしょう。降りすぎてしまうプレイヤーに対して、手札に関係なくピュアブラフを仕掛けることで、少なくないチップを得られます。
つまり自分の手札を待つ必要がないので、降りすぎてしまうプレイヤーがオープンした時に狙って参加できるんです。
ピュアブラフを多用するのは標準から離れたプレイですが、ウィークポイントのあるプレイヤーに対しては、バランスを崩してアジャストしにいくプレイも必要です。
ピュアブラフのデメリット
セミブラフにはコールされた後にも活路がありましたが、ピュアブラフはコールされてしまえばそれまでです。コールされてしまった時点で白旗を上げるか、更にピュアブラフを重ねていくかです。
またリバーでコールされて自分のハンドをショウした時に、全てのプレイヤーに「このプレイヤーはピュアブラフを仕掛けてくるプレイヤーだ」という情報が伝わってしまいます。
するとそれ以降ブラフはかなり仕掛けにくくなるでしょう。そのテーブルでのあなたのリスペクトは地に落ちるわけです。つまり、ピュアブラフは非常にリスクの高い行為だということです。
もちろんその低いリスペクトを逆に利用して、本当に強いハンドで大きく勝つこともできるのですが、かなり上級者向けのテクニックです。
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