本記事では、インターネットカジノ(通称インカジ)とオンラインカジノ(通称オンカジ)の違いについて紹介します。どちらもインターネットを介したカジノである点は共通ですが、インカジは明確に違法とされています。
ベラ子
インカジとオンカジの違い
インカジとオンカジの違いを簡単にまとめました。
インカジ(インターネットカジノ)……インターネットを使ったカジノゲームをプレイさせる、無許可の店舗のこと
オンカジ(オンラインカジノ)……インターネット上でカジノをプレイできるサイトのこと
インカジは、店舗が存在し、お店に行ってギャンブルゲームをプレイします。オンカジは、ネット上にあるカジノサイトで、ギャンブルゲームをプレイします。
※あくまで一般的に言われている意味です。サイトによっては、どちらも同じ意味で使うところもあります。
特に大きな違いは次の3つです。
インカジとオンカジの違い①ライセンスの有無
1つ目の違いは、ライセンスの有無です。インカジには、カジノ運営に必要な政府発行の「ライセンス」がありません。そのためインカジは、いわゆる「闇カジノ」や「違法賭博」と呼ばれます。
日本でのカジノ店運営は違法です。ライセンスという概念も存在しないのです。
一方、オンカジのライセンスはその国・州の法律に則って、厳格な監査の下で与えられます。主な発行条件はこちらのとおりです。
- 法令遵守しているか
- 運営会社に十分な資金があるか
- 十分な経営能力があるか
- ゲームの公平性を認証するシステムはあるか
- マフィアなどの反社会的勢力と繋がりはないか
監査の期間は半年以上で、その間カジノを運営することはできません。また、監査が通った後も、不定期・抜き打ちで監査が行われ、不合格であった場合はライセンスがはく奪されます。
現在のオンラインカジノは、大手会計事務所などの第三者機関の調査・公表を導入し、運営の公正さを前面に打ち出したクリーンなイメージに変わりつつあります。すでに世界中では数千ともいわれているオンラインカジノが存在し、ヨーロッパを中心に爆発的な人気を博して急激な成長を遂げています。
— Casino Royale (@Casino_Royale55) November 5, 2020
厳密な監査は、インカジには当然存在しません。仮にインカジでプレイして、「怖い人が裏から出てきて勝利金がうやむやになる」「いいところでイカサマで負けてしまう」といった事態になっても、何も文句は言えません。
ライセンスの無いインカジ店舗内で、ライセンスのあるオンカジをプレイすることが違法です。昨今の「カジノといえば違法」という風潮は、インカジから始まったと言えるでしょう。
インカジとオンカジの違い②換金方法(入金・出金方法)
2つ目の違いは、換金方法です。インカジの換金方法は、その場で現金交換です。
パソコンを店舗に置いて客にオンカジをプレイさせる運営となっており、投資金は店舗運営者に手渡ししてプレイします。勝負に勝った場合には、店舗運営者からプレイヤーへ勝利金が手渡しされます。
海外で運営しているオンカジの換金は、金融機関や決済代行サービスを使って出金する方法が一般的です。
インカジとオンカジの違い③合法か違法か
決定的な違いは「インカジはもれなく違法」である点に尽きます。日本の法律で、明確に違法とされている運営方法です。
一方オンカジについては、オンラインカジノに関する法律が存在せずグレーゾーンとされており、違法ではありません。
以上が、インカジとオンカジの違いです。次に、それぞれの特徴を詳しく解説します。
インカジとは | 違法営業の店舗!利用すると逮捕・摘発される可能性あり
インターネットカジノ(通常インカジ)は、「店舗に客を呼んで、オンラインカジノをさせるカジノ」のことです。
スポーツ選手が一時期、違法賭博をしてニュースになっていたように、店舗で賭博させる行為・賭博する行為は明確な「違法」行為です。
また、個人情報の漏洩、賞金の没収、不公正なジャッジをされる可能性も十分にあります。利用すると逮捕されるばかりでなく、お金や信用を失う可能性が高いので、インカジでのプレイは絶対に止めましょう。
「自分ばかり負ける」客が通報 賭博場の開設容疑で逮捕https://t.co/XJ3J2Hxw5P
初めて来店した30代の男性客が、料金で店側とトラブルになり、「自分ばかり負けている」と110番通報して発覚しました。
神奈川県警は横浜市の店舗を家宅捜索し、バカラ台2台やモニター、トランプなどを押収しました。 pic.twitter.com/lIHEsMZpNv
— 朝日新聞コブク郎 (@asahi_tokyo) September 15, 2020
インカジが違法とされる理由
日本には、「賭博及び富くじに関する罪(通称、賭博罪)」が存在しており、インカジはこの賭博罪に該当するため、違法とされています。また、インカジを運営をしている会社だけでなく、インカジで賭博したプレイヤーにもこの罪は該当します。
該当する罪は、次の通りです。
- インカジの従業員:賭博開帳図利罪・・・お金をかける場所を提供する行為
- インカジの客:単純賭博罪・・・お金を賭ける行為
賭博開帳図利罪は3年以上5年以下の懲役、単純賭博罪は50万円の罰金または科料に処せられます。
賭博開帳図利罪
自分の利益を図るために自らが主宰して賭博場を開設する罪。刑法第186条2項は3月以上5年以下の懲役刑を定めている。
日本では、公営ギャンブルとして認められているのは競馬・競輪・競艇・オートレースのみで、それ以外の賭博は違法です。なお、パチンコ・パチスロは三店方式を取っており、プレイは「遊技」という扱いのため賭博罪に該当しません。
インカジの過去の摘発事例
インカジの摘発事例を一部紹介します。違法営業のため警察の目をかいくぐって運営されていますが、数カ月に一度のペースで日本のあちこちで摘発されています。
2020年10月 ミナミのネットカジノ摘発 大阪府警
・大阪市中央区東心斎橋のインターネット賭博店「バー・クレイン」従業員3人、客1人が逮捕
・店舗内でネットカジノのアプリを使い、客にバカラなどの賭博をさせた
2020年9月 名古屋県警、インターネットカジノ店摘発 店員ら4人逮捕
・中区栄4丁目のインターネットカジノ店「ゼウス」の従業員2人、客2人が逮捕
・客2人に対し店内でパソコンを使ってバカラ賭博をした常習賭博の疑い
2020年7月 新宿・歌舞伎町のインターネットカジノ店摘発 1億5千万円売り上げか
・新宿・歌舞伎町のインターネットカジノ店「グーグル」の経営者4人、客3人が逮捕
・店内のパソコンで海外のオンラインカジノサイトを利用し、男性客3人に賭博をさせた
いずれも、店舗に客を誘い出してパソコンを使って客にオンラインカジノで賭博させる行為で逮捕されています。
インカジの遊び方
インカジの遊び方の流れは、こちらの通りです(違法なので、絶対に真似しないでください)。要約すると、「インカジの店舗へ直接行き、オンラインカジノをプレイする」ということです。
- インカジ店舗を見つける
- 資金を従業員に渡す
- ゲームプレイする
- 手数料が差し引かれた勝利金を受け取る
①インカジ店舗を見つける
場所は知る人ぞ知る場所にあり、マンションやアパートの一室などでひっそりと運営されています。摘発事例からも分かる通り、インカジの店舗は日本各地に存在すると想定されますが、秘密裏に運営されているので場所は特定できません。
そのため、インカジ店舗を見つける際も、危ない人との接触を試みたり、ダークなエリアで情報を聞きこむなど、相当なリスクが発生します。
②投資金を従業員に渡す
財布からお金を取り出して、従業員へ投資金を渡します。
③ゲームプレイする
店舗内でオンカジ内アプリを起動させ、プレイします。
④手数料が差し引かれた勝利金を受け取る
プレイに勝利したとしても、勝利金の何割かはインカジ店舗に渡す必要があります。かなり不利な条件を強要されていることが分かります。
仮にインカジで大勝ちしたとしても、金額を受け取れるかどうかは分かりません。店舗経営者の気分次第です。違法運営なので警察に相談することもできないでしょう。インカジでのプレイは絶対にやめましょう。
オンカジとは | 合法運営の海外サイト!ただし日本人プレイヤーの利用はグレーゾーン
オンラインカジノ(通称オンカジ)は海外で運営されていて、インターネットを介してプレイできるカジノを指します。世界20ヶ国以上で運営されており、2,000以上のオンラインカジノが存在します。
オンカジが合法とされる理由
海外オンラインカジノがグレーゾーンとされる理由は、「日本には、海外オンラインカジノのプレイを罰する法律が存在しないから」です。
ただし、海外運営ではなく日本運営のオンラインカジノは「賭博させる行為」にあたるので、賭博罪が適応されます。まとめますと、こちらの通りです。
- 海外で運営されているオンラインカジノは合法
- 日本で運営されているオンラインカジノは違法
- では、海外オンラインカジノを日本でプレイした場合は?→法律なし
海外オンラインカジノを日本でプレイした場合には、規制する法律・条令などが存在しないため、違法ではない(グレーゾーン)というわけです。
オンカジの過去の摘発事例
「オンラインカジノは違法ではない(グレーゾーン)から問題なし」という認識が広まっていますが、過去に摘発された事例があるので紹介します。要約すると、プレイヤー側が逮捕されたことはありますが、不起訴処分となっています。
2016年3月 ネットカジノ客の男3人を逮捕 海外の会員制サイト「スマートライブカジノ」利用 京都府警
・海外のインターネットのカジノサイトで賭博をしたとして3人が逮捕
・無店舗型のオンラインカジノの個人利用客が逮捕されるのは全国初
・日本人女性がディーラーを務め、日本語でチャットをしながらゲームをしていた
関連⇒スマートライブカジノ事件とは?なぜ逮捕された?客は有罪?
日本国内で初めて、海外オンラインカジノのプレイヤーが逮捕されるという、業界が震撼する出来事でした。「逮捕される可能性があるなら、オンカジも違法なのでは?」と思ってしまいますよね。
実は、この逮捕劇には後日談があり、略式起訴を受け入れなかったプレイヤーに対して、検察は不起訴処分としているのです。この事件後にオンカジプレイヤーの逮捕は発生しておらず、「日本で唯一の逮捕例は不起訴」という事実が残りました。
スマートライブカジノ事件
自宅のパソコンから無店舗型のインターネットカジノで賭博をしたとして、賭博法違反の疑いで、カジノ利用者の男3人を逮捕。
裁判の結果、検察は不起訴処分を下しました。
「個人でオンラインカジノをプレイすることは違法とはいえない」という根拠が得られた判決でした!
— バカラ生活 (@k4s8ZvUdrKbxHmm) June 26, 2020
また、日本人女性がディーラーを務めており、日本人プレイヤーと日本人ディーラーがコミュニケーションを取りながらプレイしていたことも逮捕の原因ではないかと推測されています。
運営側の摘発事例としては下記の事件があり、こちらは有罪判決となっています。
2016年6月 「中米のカジノサイト」実態は国内か 賭博容疑で逮捕
・インターネットのカジノサイトを運営し、客と賭博をしたとして、運営者5人を逮捕
・カジノが合法のオランダ領キュラソー島で許可を受けていたが、問合せ対応は日本語のみ
・実態は、日本国内で運営されていた
ライセンスはオランダ領キュラソー島で取得していたオンカジでしたが、運営者が国内にいることが決め手となり、有罪判決となりました。国内で運営していたとのことなので、賭博罪の適応も納得の結果です。
安全なオンカジを選ぶポイント
オンカジの摘発事例から読み解くと、法律に則ったオンカジを選ぶ際には、以下2つを確認する必要があります。
- ライセンスが取得されているか
- 海外サーバーを使って、海外で運営されているか
①ライセンスが取得されているか
海外運営のオンカジであったとしても、ライセンスを取得していなければ違法です。違法カジノでのプレイは、海外運営だったとしても違法扱いになる可能性が高いでしょう。ライセンスが正式に発行されているオンカジを選ぶ必要があります。
参考⇒危険なオンラインカジノの特徴!安全にプレイできるオンラインカジノも紹介
②海外サーバーで運営されているか
仮に、海外でライセンスを取得しているオンカジだとしても、運営者が日本国内にいる場合は違法となります。海外サーバーを使って、海外で運営されているオンカジを選ぶ必要があると言えるでしょう。
例えばベラジョンカジノは、上図の通りアメリカのサーバーを使用しています。稼働サーバーは、無料ツールを使って調べられます。
オンカジの遊び方
オンカジの遊び方の流れは、こちらの通りです。
- プレイするオンカジを選ぶ
- アカウント登録をする
- 資金を入金する
- ゲームをプレイする
- 勝利金を出金する
詳しく説明します。
①プレイするオンカジを選ぶ
問題ない運営がされているオンカジを利用する必要がありますので、日本プレイヤーからの評判が高く、信頼の置けるオンカジを選びましょう。
参考⇒日本人向けオンラインカジノおすすめ14選【2021年最新】
②アカウント登録をする
氏名・住所などの個人情報を入力し、アカウント登録をします。アカウント登録時に、身分証明書の提示が必要になる場合もあります。
③資金を入金する
プレイに必要なお金を入金します。クレジットカードや電子決済サービスを使用して入金するのが、一般的です。
参考⇒ベラジョンカジノに必要な軍資金!タイプ別に軍資金を比較
④ゲームをプレイする
好みのゲームを選択して、プレイします。ベットする金額は自分で設定できるゲームがほとんどです。
⑤勝利金を出金する
ゲームに勝ち、出金条件を満たしたら出金が可能です。出金するには金融機関の登録か、決済代行サービスの登録が必要です。ほとんどのオンカジでは出金時に本人確認が必要となります。
関連⇒出金しやすいオンラインカジノおすすめ13選【2021年最新】
インカジは絶対NG!安全なオンカジで遊ぼう
インカジとオンカジの違いについて解説してきました。繰り返しになりますが、インカジでプレイする行為は違法なので、絶対にやめましょう。「オンカジは合法だよ」とインカジ店舗に誘われても、店舗内プレイは厳禁です。
摘発事例はあるものの、有罪判決は下されていないオンカジでのプレイは、法的にグレーゾーンです。オンカジの日本のプレイヤー人口は増加傾向にあり、日本人向けにサポートされているオンカジも増えてきています。
明確な違法行為とならない、ライセンス取得済みである海外運営のオンカジを楽しむようにしましょう。
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